WikiScannerが暴く改ざんの数々

Wikiscanner(ウィキスキャナー)が開発され、その日本語版が出ました。WikiscannerはWikipedia上の情報の書き換えをした人のIPアドレス記録と、企業や政府機関などのIPアドレスのつきあわせを行なう検索サービスです。

Wikipediaは誰でも匿名で記事を立ち上げることができます。また、既存の記事に誰でも加筆することができます。しかし、このことが記事の当事者による改ざんや敵対者への中傷誹謗、記事の削除などが行われることが避けられません。


WikiScannerってこんなソフト


どの組織がウィキペディアを編集しているのかをクリックしてみてください。日本語版WikiScannerが開きます。
ちょっと使いにくそうでしょう? まずは【ユーザーから提供された組織】のボックスの中から興味のある企業や組織名をクリックするのがとっつきやすいでしょうね。

WikiScannerで分かる過去の加筆


たとえば、"sony.co.jp" を選んでみましょう。検索結果が示されます。これがこのIPアドレスから行われた書き換えです。5行めに"3年B組金八先生"なんてありますね。では、内容を確認しましょう。"diff"欄の数字"1444383"をクリックです。画面の上半分に書き換えが行われた箇所が表示されます。

カーソルを少し送ると"サイボーグ009"への書込みが多いですね。例えば、"2068986"をクリックしてみてください。ねっ、熱心な書込みがされているでしょう。これが"sony.co.jp"のパソコンのIPアドレス"137.153.0.37" から行われています。

WikiScannerにドキッとしてる人たち


企業や政府機関が盛んに加筆したり、削除している実態が判明しつつあります。これ、書いた人はドキドキでしょうね。PCはほとんどの企業で個人管理でしょうから、企業内では個人名を特定できるわけです。

組織的に改ざんが行われているケースも明らかとなってきました。これが今、話題なのです。

WikiScannerが暴く総務省や文科省もWikipediaを改ざん!

WikiScannerは無料で、Wikipediaの匿名編集に使われているIPアドレスを過去5年に渡って、さかのぼってチェックできます。これが、さきほど見ていただいた 【ユーザーから提供された組織】にズラッと並んだ企業や政府機関です。

オフタイムにごく個人的に加筆した人もいるでしょうが、組織的に改ざんが行われているケースも明らかとなってきました。これが今、話題なのです。


WikiScannerが暴くCIAによる加筆


Wikiscannerによって、CIAがイラン大統領府に関する記事など、合計300項目にも及ぶ修正を加えていたことが明らかとなりました。
また、ローマ法王庁も項目の編集を加えていたことが明らかとなっています。

これまでWikiscannerで明らかとなった編集者は、CIAやFBI、イスラエルや南アフリカなどの外国政府、国連などの国際機関、米共和党、米民主党などの政党組織、BBC、ロイター通信社、、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト、アルジャジーラなどのマスコミ、マイクロソフト、キャタピラー、フォード、任天堂、ソニー、トヨタなど大企業など、実に多岐に渡っています。

WikiScannerが暴く農水省によるガンダムへの大量加筆


総務省のIPによる加筆が見つかっています。「電子投票」の項目が10回以上編集され、電子投票のセキュリティーに関する内容が書き換えられているほか、「水曜どうでしょうの企画」を詳細に説明する書き込みや、シミュレーションゲーム「蒼き狼と白き牝鹿」に関する書き込みもありました。

文科省のIPからは、本間正明・元政府税制調査会会長に関するスキャンダルが削除されていたり、「コミュニティ・スクール」の項目で、文科省自身が作成したWebサイトについて「かなり充実している」と自画自賛しています。恥ずかしい!

厚生労働省からは「薬物」などの項目で編集があったほか、アダルトゲーム「ななついろ★ドロップス」の項目で解説も書き加えられていました。農林水産省からは、ガンダム関連で大量の書き込みが見つかりました。

WikiScannerが暴く政府・企業の編集履歴

WikiScannerによると、政府機関や大企業によるWikipediaの編集の内容は、自己に不利益な項目の削除、自己宣伝、敵対勢力や気に食わない政治指導者などに対する子供じみた中傷などがほとんどで、実際の編集履歴を見ると呆れる内容が多いのも今回、判明した特徴です。

Wikipediaは中立、公平の原則の元であれば、編集は誰でも自由にできることが特徴ですが、WikiScannerの登場で政府機関や政党、宗教団体、報道機関などが自己の都合でWikipediaを勝手に編集していたことに対しては、Wikipediaの原則を損なうものとして批判の声が出ています。


WikiScannerが暴いた政府・企業の不利益な項目削除


  • 任天堂がゲームキューブの初期不良問題の記述を削除

  • ソニーがブルーレイのDRMに関する批判的記述を修正

  • NSAがエシュロンに関する記述を削除

  • FBIがグアンタナモ米軍基地の写真を削除


  • WikiScannerが暴いたライバルに対する誹謗、中傷


  • アルジャジーラがWikipediaはユダヤ人によって支配されていると記述

  • エアバスがボーイングに関する説明をボーイングに対して批判的内容に修正

  • フォードが「ホンダフィット」の別名「ホンダルーザー(負け犬)」を追加

  • BBCがトニー・ブレア首相は酔っ払いでセックスマニアと記述

  • ロイター通信社がブッシュ大統領は大量殺人者と記述



  • WikiScannerが暴いた政府機関や大企業による宣伝


  • 米政府機関(エネルギー省)がイラク戦争を正当化する記述

  • 南アフリカ政府がAIDSは大した問題ではないと記述

  • サブウェイがサブウェイのサンドイッチはおいしいと記述

  • マイクロソフトの広告代理店がMSNはGoogleと並ぶ有力な検索エンジンと記述
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